【高松競輪】111期の新人・松本貴治が準決も躍動 果敢に仕掛けて強豪撃破へ
「玉藻杯争覇戦・G3」(3日、高松)
昨年7月にデビューした松本貴治(24)=愛媛・111期・S2=が2次予選でも快走した。
初日9Rの1次予選は打鐘3角過ぎから発進し、福島武士(香川)に差されて2着。3番手の中村昌弘(広島)を3着に連れ込んだ上に、別線を7車身も離しての逃走劇を披露した。
2日目9Rの2次予選も打鐘3角からスパート。池田憲昭(香川)-石丸寛之(岡山)を連れてグングンと加速し、先行していた小林申太(茨城)を最終1角手前でとらえると、池田-石丸まで出切る。最後は池田に差されたが、2着に粘って、初の記念レース参戦で準決進出を決めた。
レース後はあまり呼吸を乱すことなく、報道陣の前に現れた松本。豪快なレースと裏腹に、検車場での表情は実にクール。本紙競輪評論家の伊藤豊明氏によると「練習でキツいのを何本もモガいとるけんね。レース後に呼吸は乱れることがないんよ」とのこと。猛練習の裏付けがあって、クールな表情を醸し出せるのだろう。
番手回りの池田からは「行けるところから行けばいい」とアドバイスを受けた松本。「早めに行って持たなかったら意味がないので」と打鐘3角からスパートした理由を明かす。「差されましたが、初日より感じは良かったです」と確かな手応えも得た。準決11Rは香川雄介(香川)を連れて爆走するはず。強豪を撃破して、和歌山記念(1月)の南潤(和歌山)に次ぐ、111期生2人目のG3ファイナリストとして名乗りを上げる。