ベテランがシャープな決め脚を披露する。岐阜のベテラン・山口富生（49）＝68期・Ｓ１＝はＧ１、Ｇ２を走っても元気いっぱい。シャープな決め脚を各地で発揮している。

８月のＧ１・オールスター（名古屋）では１次予選こそ６着に敗退したものの、２日目は好位３番手を確保した金子貴志（愛知）のまくりをぴたりと追走し、直線で鋭く伸びて１着。最終日は目標の吉田敏洋（愛知）が不発も、俊敏に切り替えて上位争いへ。直線では狭い中を割って２着まで食い込んだ。「突っ込めているので脚の状態は上向いている」と振り返った。

これまで積み重ねた白星は４０１。来年５０歳になるベテランだが、競走得点は１１０点に迫る勢いでまだまだ健在ぶりをアピールしている。今回の向日町記念は中部勢の機動型が少ないのはネックだが、歴戦をくぐり抜けた経験値を生かしたクレバーな走りと、衰えない差し脚を見せて車券に貢献してくれそうだ。