「菊花賞・Ｇ１」（２４日・阪神）

　出走馬の立ち姿の写真と馬体診断を、デイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の吉田順一（栗東）、石堂道生（美浦）の両トラックマンが、出走を予定する各馬をＡ～Ｄ評価しました。週末の予想にお役立てください。

　【アサマノイタズラ　Ｂ】体高があって、迫力十分な体形。この撮影時もリップチェーンを着用している。立ち姿も首をグッと上げており、少し力みが感じ取れるものの目付きは精悍（せいかん）。首差しは立派でも、体のバランスを見ても距離延長に悪いイメージはない。レースを経験しながら洗練され、緩いところが解消して体の輪郭もはっきりと見せるようになった。肌の質感も薄く、しっかりと仕上がってきた。

　セントライト記念は展開がはまった感は否めない一方で、じっくり脚をためる競馬でひと皮むけた末脚を駆使してみせた。当時は調教で本来の鋭さにない印象を受けていた。その分、動きだけなら今回の方がいい。上昇は確実だ。（馬サブロー美浦・石堂道生）

　〈１週前追い切り診断〉嶋田（レースは田辺）を背に美浦Ｗで５Ｆ６８秒８－３７秒７－１１秒６（直強）。僚馬を追い掛けて内に潜ると、気合をつけて矢のような伸び脚。スピードに乗った時のフォームは迫力があり、反応、伸び脚ともに鋭さ満点。メリハリのある体も維持できており、好調をキープしている。