「ダービー・Ｇ１」（３０日・東京）

　出走馬の立ち姿の写真と馬体診断を、デイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の石堂道生（美浦）、吉田順一（栗東）の両トラックマンが、出走を予定する各馬をＳ～Ｄ評価しました。週末の予想にお役立てください。

　【ステラヴェローチェ　Ａ】朝日杯ＦＳ２着時は太めの首差しで前が気持ち強い体形。つなぎの短さやストライドの伸びなどから、渋化馬場巧者でよどみない流れが向くマイラーのイメージだ。これはハミ受けに課題があり、舌がハミを越すことも多分に影響している。

　年明け初戦の共同通信杯（５着）は少し重めのシルエット。皐月賞３着時は天候もあってか毛ヅヤは黒光りしていたが、皮膚が厚めのフォルムでともにマイラー色を払しょくできなかった。

　しかし今回は余分な脂肪をそぎ落とし、洗練されたボディーに一変。攻めでも舌がハミを越さず心身のバランスは格段に良化している。時計の速い馬場に対応できる、究極の仕上げだ。（馬サブロー栗東・吉田順一）

　〈１週前追い切り診断〉吉田隼を背に栗東ＣＷで６Ｆ８３秒１－３７秒７－１２秒０（一杯）。ブラックジャッカル（３歳未勝利）を０秒６追走して１秒１先着、レベランス（３歳１勝クラス）を０秒６追走して０秒４先着した。僚馬２頭に残り３Ｆで追いつき、直線で追われるとあっという間に突き放した。格下相手とはいえ反応の素早さは申し分なく、前走時よりもさらに良化している。