【天皇賞(春)馬体診断】アリストテレス
「天皇賞(春)・G1」(5月2日・阪神)
出走馬の立ち姿の写真と馬体診断を、デイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の佐野裕樹(美浦)、竹原伸介(栗東)の両トラックマンが、出走を予定する各馬をA~D評価しました。週末の予想にお役立てください。
【アリストテレス B】脚長のスラッとした体形で、480キロ前後の馬体重とは思えないほど細身に見えるところはいつも通り。人間に置き換えるとマラソンランナーのような体つきをしており、かなりの長距離適性を示している。
今年3戦目という臨戦過程もあるが、前走の阪神大賞典(7着)から馬体としては大きく変わっていない。唯一、トモから下腿(かたい)部の血管がくっきりと浮き出ている点が、前走時よりも良化した部分だろう。
まだキ甲(※1)が抜け切っておらず成長の余地を残しているが、3歳時のトモ高の体形に比べると、現在はキ甲とほぼ平行。少しずつ大人の体つきになってきた。(馬サブロー栗東・竹原伸介)
〈1週前追い切り診断〉ルメールを背に栗東CWで6F84秒8-38秒1-12秒5(仕掛け)。シエラネバダ(6歳1勝クラス)を0秒6追走して併入した。力強いフットワークで、迫力十分の動き。軽く追われると俊敏に反応した。前走で大敗した影響は感じられず、状態は引き続き良好だ。
(※1)「キ甲」とは首と背の境の膨らんでいる部分。幼いうちは目立たないが、成長すると隆起してきてよく分かるようになる。この部分が隆起してよく見えるようになることを「キ甲が抜ける」と表現される。