【皐月賞馬体診断】グラティアス
「皐月賞・G1」(4月18日・中山)
出走馬の立ち姿の写真と馬体診断を、デイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の石堂道生(美浦)、吉田順一(栗東)の両トラックマンが、出走を予定する各馬をA~D評価しました。週末の予想にお役立てください。
【グラティアス B】
前走の京成杯が498キロでの出走。数字的に中型以上の部類に入るが、迫力をそれほど感じないのは体高があって、胴のつくりも長いから。
トモからお尻もガチッと固まっておらず、適度な筋肉量。距離が延びてこその印象を持たせ、ハーツクライ産駒ということもあって、異父姉レシステンシアとは全く違ったタイプ。まだキ甲(※1)が抜けていないことからも、これから良くなっていく体つきではあるが、現状のバランスとしては整っている。(馬サブロー美浦・石堂道生)
〈1週前追い切り診断〉M・デムーロを背に美浦Wで6F84秒7-38秒5-12秒4(馬なり)。促す程度で一気の加速。伸びやかなフォームであっさりと突き放して2馬身の先着。体にメリハリが出て、急激な成長が見込める。
(※1)「キ甲」とは首と背の境の膨らんでいる部分。幼いうちは目立たないが、成長すると隆起してきてよく分かるようになる。この部分が隆起してよく見えるようになることを「キ甲が抜ける」と表現される。