【朝日杯FS馬体診断】ステラヴェローチェ
「朝日杯FS・G1」(20日、阪神)
出走馬の立ち姿の写真と馬体診断を、デイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の石堂道生(美浦)、吉田順一(栗東)の両トラックマンが、出走を予定する各馬をA~D評価しました。週末の予想にお役立てください。
【ステラヴェローチェ 評価B】
不良馬場のサウジアラビアRCを快勝したが、短くて破折(※1)気味のつなぎや立ち爪からすれば納得。馬体重は14キロ増で502キロだったが、馬体からすれば、ほぼほぼ成長分だろう。
今回も緩みのない筋肉質の馬体で黒鹿毛らしいツヤがある。また、目つきも聡明(そうめい)で我慢強く走れ、末脚も強じん。脚元からすれば高速馬場よりは、タフな設定や混戦になって浮上するタイプだろう。前後のバランスが良く、つくべきところにしっかりと筋肉をつけた馬体は見栄えがする。いきなりから動ける態勢。あとは舞台が向くかどうかだろう。
(馬サブロー栗東・吉田順一)
〈1週前追い切り診断〉横山典を背に栗東CWで5F66秒9-37秒7-12秒1(馬なり)。先行する2頭を見ながら自分のペースをキープして、理想的なラップでフィニッシュ。前走時より馬体がシャープに映る点も好印象。すこぶる順調に来ている。
(※1)「破折」とは、爪の前面(あるいは背面)の蹄壁の角度とつなぎの角度が違っている馬のこと。