【朝日杯FS馬体診断】ホウオウアマゾン
「朝日杯FS・G1」(20日、阪神)
出走馬の立ち姿の写真と馬体診断を、デイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の石堂道生(美浦)、吉田順一(栗東)の両トラックマンが、出走を予定する各馬をA~D評価しました。週末の予想にお役立てください。
【ホウオウアマゾン 評価B】毛色や馬体のシルエットからは、母系の血が色濃く継承されている印象だ。また、立ち爪+立ちつなぎでクッションは硬め。芝、ダートを問わずに走れるような脚元は、アグネスタキオンの血が成せる業だろう。太めで短めの首差し+やや寸の詰まった体形からすれば、マイル以下で能力を発揮するタイプ。また、キ甲(※1)が抜けて完成度も高め。トモの丸みやボリューム、前腕のたくましさなどからダートの走りが見てみたい。
ただ、高速馬場向きではない姿形でレコード決着の2着だったデイリー杯2歳Sは、中身の濃い一戦。顔立ちもキリッとしており、仕上がりは良好だ。
(馬サブロー栗東・吉田順一)
〈1週前追い切り診断〉松山を背に栗東CWで6F82秒9-38秒7-12秒2(馬なり)。キングオブドラゴン(3歳1勝クラス)に0秒5先行して0秒2先着、エントシャイデン(5歳オープン)には0秒5追走して首差遅れのゴールとなった。ケイコ駆けする2頭を相手にこれだけ動ければ十分。気配も引き続き良好で、前走後も好調をキープしている。
(※1)「キ甲」とは首と背の境の膨らんでいる部分。幼いうちは目立たないが、成長すると隆起してきてよく分かるようになる。この部分が隆起してよく見えるようになることを「キ甲が抜ける」と表現される。