【ジャパンC馬体診断】ワールドプレミア

 「ジャパンC・G1」(29日・東京)

 出走馬の立ち姿の写真と馬体診断を、デイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の佐野裕樹(美浦)、竹原伸介(栗東)の両トラックマンが、出走を予定する各馬をS~D評価しました。週末の予想にお役立てください。

 【ワールドプレミア B】

 昨年は菊花賞制覇後、古馬初対戦の有馬記念で3着。今春は体調が整わなかったため、全休して秋に備えていた。スラッと見せていた3歳時とは違い、馬体に迫力が増してきた。それは首回りが太くなったのと、肩やトモの筋肉量が増して段差がくっきりとしてきた点に成長の跡がうかがえる。

 ステイヤーと言うよりも、現在の体形からは中長距離が適条件と思える。11カ月ぶりとは思えぬほど下腿(かたい)の血管が浮き出てはっきりと見えているし、潤沢に光量があるとはいえ毛ヅヤもピカピカで申し分はない。ただ全体的な重め感はないものの、キ甲(※1)の周辺や背中の皮膚が若干厚ぼったく見える。当日までにどこまで解消してくるかがポイントになる。

(馬サブロー栗東・竹原伸介)

 〈1週前追い切り診断〉武豊を背に栗東坂路で4F52秒1-38秒2-12秒8(強め)。メラーキ(3歳1勝クラス)との併せ馬で1馬身先着。久々を感じさせない力強い脚取りで軽快に動いた。22日は栗東CWでマカヒキ(7歳オープン)、ユーキャンスマイル(5歳オープン(と3頭併せを行い、6F84秒2-37秒5-12秒0(馬なり)で最先着。中間の気配も目立ち、仕上がりは良好だ。

 (※1)「キ甲」とは首と背の境の膨らんでいる部分。幼いうちは目立たないが、成長すると隆起してきてよく分かるようになる。この部分が隆起してよく見えるようになることを「キ甲が抜ける」と表現される。

編集者のオススメ記事

馬体診断最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス