【オークス馬体診断】デゼル
「オークス・G1」(24日・東京)
出走馬の立ち姿の写真と馬体診断を、デイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の吉田順一(栗東)、石堂道生(美浦)の両トラックマンが、出走を予定する各馬をA~D評価しました。週末の予想にお役立てください。
【デゼル 評価C】
デビューは3月だったが、そこから中6週で挑んだ2戦目のスイートピーSを勝ち、オークスの切符を手に入れた。
中2週で再度の関東遠征。体調を維持できるかが鍵だが、冬毛が目立って見栄えはしない。キ甲(※1)の抜け具合から3歳時にある程度は完成しそうだが、体質の弱さがあるためか成長と馬体が伴っていないか。トモの丸みはあっても奥行きがなく、腹のラインも巻き上がり気味で脚も細い。
現時点では前走より落ちる可能性が高そうだが、それでもその幅が少なければ楽しみは残る。ここ2戦の内容から能力は高い。現時点はC評価だが、当日の馬体次第では上がる。
(馬サブロー栗東・吉田順一)
〈1週前追い切り診断〉17日の栗東CWで82秒3-37秒4-11秒7(G一)。ラストは鋭い伸びを見せ、僚馬2頭に大きく先着した。順調そのもの。
(※1)「キ甲」とは首と背の境の膨らんでいる部分。幼いうちは目立たないが、成長すると隆起してきてよく分かるようになる。この部分が隆起してよく見えるようになることを「キ甲が抜ける」と表現される。