「天皇賞・春・Ｇ１」（２８日、京都）

　出走馬の立ち姿の写真と馬体診断をデイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の佐野裕樹（美浦）、竹原伸介（栗東）の両トラックマンが、春の天皇賞に出走を予定する各馬をＡ～Ｄ評価しました。週末の予想にお役立てください。

　【カフジプリンス　評価Ｂ】

　前走の阪神大賞典では、５馬身差とはいえ並み居るオープン馬相手に格下の身で２着。前半３Ｆが３４秒９と、３０００メートル戦とは思えぬハイペースを５番手追走から力強く伸びてきた。

　これはスタミナがなければできない芸当で、脚が短く見えるほどの胴長体形のたまものだろう。もちろん１年５カ月ぶりを使われながら上向いていた体調面の良化もあったはず。今回は激走後の反動が気になったが、張りのある馬体やビロードのような光沢を持った毛ヅヤを見れば全く心配はない。（馬サブロー栗東・竹原伸介）

　〈１週前追い切り診断〉中谷を背に栗東坂路で４Ｆ５１秒５－３７秒７－１２秒６（一杯）。テンから意欲的に運んで好時計をマークし、同じく出走するチェスナットコート（５歳オープン）に半馬身先着した。気合を前面に出した走りは迫力十分。好気配だ。