【阪神JF馬体診断】ダノンファンタジー
「阪神JF・G1」(9日、阪神)
出走馬の立ち姿の写真と馬体診断をデイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の石堂道生(美浦)、吉田順一(栗東)の両トラックマンが、阪神JFに出走を予定する各馬をA~D評価しました。週末の予想にお役立てください。
【ダノンファンタジー 評価A】
新馬、未勝利戦と千六に出走し、前走は距離を1F詰めたファンタジーSを快勝。パドックやレースで多少力みはあるが、瞬発力が発揮できているのは道中で我慢ができている証しだ。
ここ2走は460キロで出走しているが、現時点の骨格に見合った筋肉量を誇る。ピンとした耳、聡明(そうめい)な目つき、つなぎの角度や柔軟性もグッド。まだキ甲(※1)が抜けておらず、トモ高の体形で成長の余地は残しているが、それでいて前後のバランスがいいのが好素材の証明。馬体、気配ともに雰囲気が良く、時計の速い舞台で躍進あるシーンは容易に想像がつく。(馬サブロー栗東・吉田順一)
〈1週前追い切り診断〉C・デムーロを背に栗東CWで5F64秒9-37秒2-11秒7(馬なり)。ゼンノワスレガタミ(4歳1000万下)を0秒9追走して首差先着。新コンビの鞍上と息の合った走りを見せた。この時期の2歳牝馬とは思えないほど、動き、馬体がしっかりしている。申し分ない出来だ。
(※1)「キ甲」とは首と背の境の膨らんでいる部分。幼いうちは目立たないが、成長すると隆起してきてよく分かるようになる。この部分が隆起してよく見えるようになることを「キ甲が抜ける」と表現される。