【菊花賞馬体診断】エポカドーロ
「菊花賞・G1」(21日、京都)
出走馬の立ち姿の写真と馬体診断をデイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の石堂道生(美浦)、吉田順一(栗東)の両トラックマンが、菊花賞に出走を予定する各馬をA~D評価しました。週末の予想にお役立てください。
【エポカドーロ 評価B】
皐月賞時は破折(つなぎと蹄の軸がずれること)しており、時計がかかる馬場になったことが好走因。しかしダービーは削蹄によるものか自然摩耗かは定かではないが、適正な角度になっていた。
今回は右前肢が少し破折(※1)気味だが、これは前走時と同様で右回りの時計勝負に対応出来る脚元と判断したい。元々馬体に厚みがあり母父のパワーを感じさせるフォルムだが、ここに来て少しキ甲(※2)が抜けてきたのは好感。春ほどのボリュームはないが、前走に比べるとトモもいい感じに凝縮されてきた。上積み十分だ。(馬サブロー栗東・吉田順一)
〈1週前追い切り診断〉栗東CWで6F86秒0-41秒0-11秒9(G強め)。コーカス(4歳1000万下)を0秒5追走して併入した。派手な調教を好まない厩舎らしく、上がりをサッと伸ばすだけにとどめたが、ゴール前では四肢を大きく伸ばしてダイナミックな走り。ただ欲を言えば、もう少し馬体にボリューム感が欲しい印象を受ける。
(※1)「破折」とは、爪の前面(あるいは背面)の蹄壁の角度とつなぎの角度が違っている馬のこと。
(※2)「キ甲」とは首と背の境の膨らんでいる部分。幼いうちは目立たないが、成長すると隆起してきてよく分かるようになる。この部分が隆起してよく見えるようになることを「キ甲が抜ける」と表現される。