【皐月賞馬体診断】スワーヴリチャード

 「皐月賞・G1」(4月16日、中山)

 出走馬の立ち姿の写真と馬体診断をデイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の石堂道生(美浦)、吉田順一(栗東)の両トラックマンが、牡馬クラシック第1冠に出走を予定する各馬をA~D評価しました。週末の予想にお役立てください。

 【スワーヴリチャード=評価B】

 首差しから背中のゆったりしたラインやスラッと脚長の体形は、父ハーツクライの血が出ているか。ただ胴の厚みがなく筋肉質の馬体は父ではなく母系の影響かもしれない。

 ホワイトマズル産駒で半兄のバンドワゴン同様に立ちつなぎ。共同通信杯時にはそれほど感じなかったが、今回は重心の問題や地面の傾斜もあるのかそう見える。さらに左前肢の爪の方が角度が立っていることを踏まえれば、左回りの方がコーナーリングがスムーズでパフォーマンスが上がる可能性は否定できない。

 父産駒にしては異質の切れ者だが、これは母系の血が成せる業か。筋肉質の馬体と鋭い眼光から仕上げにも抜かりはなさそうだ。(馬サブロー栗東・吉田順一)

 〈1週前追い切り診断〉四位を背に栗東CWで6F81秒6-36秒7-11秒9(一杯)。さすがの脚力で併走2騎をなで切ったが、ビシッと追われたのがこの1本のみ。まだ少し馬体にも余裕があり、このひと追いでどこまで上向いてくるのか、直前追いに注目したい。

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