【競輪】高橋晋也は次代のスター候補 復調ムードの26歳に松阪ウィナーズCでも注目

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 今年2回目のビッグレースとなるG2・ウィナーズカップが25日から松阪競輪で行われる。全国からビッグネームが集う中、個人的に注目しているのは高橋晋也(26)=福島・115期・S1。豊かなスピードを生かした走りは魅力たっぷりだ。

 昨春のウィナーズカップ(福井)での活躍は鮮烈に記憶に残っている。G2初出場ながら、予選、準決と突破してファイナリスト入りを果たした。決勝は最終2角6番手から猛然とスパートして前団に襲いかかる。優勝には手が届かなかったが、見せ場たっぷりの3着と健闘。全国のファンにその名を轟(とどろ)かせた。

 その後は壁にぶち当たった。思うような結果が残せず、自問自答する日々。「6月の高松宮記念杯(和歌山)ぐらいから調子が悪くなってきた。空回りしてしまって、全然良くなくて…。9月の共同通信社杯(伊東)でようやく感覚が戻ってきました」と当時を振り返る。

 スランプに陥った要因として心理的な面が大きかったという。「ウィナーズカップの決勝で掲示板に載ることができた。うまく行き過ぎて、勘違いしていた自分がいた。“勝たないといけない”と、自分に変なプレッシャーをかけていた」と自己分析する。

 大きく飛躍するためには、一度しゃがみ込む必要がある。記者には、高橋の昨夏の3カ月はそのような時間だったように思える。事実、2月の全日本選抜(川崎)では初めてG1でセミファイナル進出を果たした。「最近は気持ちに余裕が出てきた感じがします。今年のウィナーズカップでは魅せる競走をしたいですね」。松阪バンクをダイナミックに駆け抜けるシーンが目に浮かぶ。(関東競輪担当・堀江浩二)

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