【ボート】今年は福岡のSGで始まり福岡のプレミアムG1で終わる

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 プロ野球ではキャンプが本格化し、天気予報を見れば花粉の飛散状況が気になる季節になってきた。春の足音が近づくにつれて、今年もSG戦線の開幕が待ち遠しくなってくる。

 昨年のSG開催は平和島のクラシックで始まり、平和島のグランプリで幕を閉じた。今年は少し違っていて、福岡のクラシック(3月23~28日)でSGが始まり、グランプリは住之江(12月14~19日)。そして、ビッグレースとしては福岡のプレミアムG1・クイーンズクライマックス(12月26~31日)で終わることになる。

 昨年の平和島クラシックは、吉川元浩(当時47)=兵庫・79期・A1=が優勝。これが、かなり劇的な逆転Vだった。ドラマを生んだ要因は、まず最初に圧倒的なエース機を引き当てたこと。予選は4位通過だったが、準優勝戦で1号艇のライバルたちがことごとく敗退したこと。それによって優勝戦で白カポックを獲得し、インから逃げ切り勝ち。同じ兵庫支部の松本勝也さんが亡くなられた直後という背景もあった。しかも、クラシック連覇という偉業。これから先、何年も語り継がれるレベルの優勝だったと思う。

 その吉川には今年、クラシック3連覇が懸かっている。クラシックに限らず、過去に同一SG3連覇を達成した選手は存在しない。まさにボートレース史に刻まれる大記録への挑戦ということになる。今年の開催地が、かつて2007年にグランプリを優勝した福岡というところも興味深い。しかも、昨年11月には福岡でG1を優勝したばかり。大記録への条件は整っていると言える。

 昨年は無観客で開催されたクラシック。今年の福岡では、4日目まで制限付き、5日目以降は事前申し込み制でファンの入場が実現する予定となっている。舟券を握りしめたファンの熱視線を浴びながら、出場選手たちがどんなドラマを見せてくれるのか。そして、年末の福岡に集結する女子のベスト12は、どんなメンバーとなるのか。今年もワクワクしながら見届けたい。(関東ボート担当・岡 浩司)

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