【ボート】2021年は女子選手の活躍に期待したい

 「ボート記者コラム・仕事 賭け事 独り言」

 コロナ禍で混迷を極めた激動の2020年が、まもなく終わろうとしている。香川県は累計感染者数が約200人と、47都道府県のランキングでは43番目の少なさ。街を歩いている人を見てもマスクをしていない人が多く、大都市に比べると大きな影響を受けていないようにも感じるが、どんな人も通常とは異なる一年だったのは間違いない。

 ただ、悪いことばかりではない。ステイホーム、在宅ワークが増えたり、旅行やイベント、スポーツ観戦などの娯楽が制約されたことが大きかったのか、ボートレースの売り上げが伸びている。新たにネット投票会員となり、気軽にスマホで舟券を購入する人が大幅に増えているのだ。11月末に蒲郡で行われたSG・チャレンジカップ、G2・レディースチャレンジカップの売り上げは約172億円。ほんの少し前のSGでは100億円に届かないことが多々あったので、この数字は驚異的とも言える。

 そして15日からはいよいよSG・グランプリ、グランプリシリーズが開幕する。住之江ナイターで行われた昨年の売り上げは約204億円。今年は6年ぶりにデイ開催の平和島で行われるが、売り上げ目標は強気に210億円とのこと。24場の中でも一、二を争うほどインが弱く、外枠勢の台頭が目立つ平和島。6コースから勝った2014年の茅原悠紀のように、大波乱があっても不思議ではない。

 来年、ボートレース界がさらに盛り上がるには、やはり女子選手の活躍にかかっていると思う。競馬の世界ではアーモンドアイ、クロノジェネシス、グランアレグリアなどの活躍で大いに沸いた。ボートの世界でも女子選手がSGやG1で、男子選手を負かして優勝するようなことがあれば、大きな話題になることは間違いない。

 そのきっかけになりそうなのが、11月から男子選手の最低体重が52キロに引き上げられ、女子選手(47キロから変更なし)との差が5キロに開いたことだ。10月に三嶌誠司に聞いた時には「以前5キロ差あった時の女子は本当に強かった。この1キロは大きいよ。平山智加選手や大山千広選手などがSGやG1で結果を残せるようになるかもしれないね」と話していた。果たして2021年のボート界はどうなっていくのか。じっくり見守って行きたい。(まるがめボート担当・土屋 景)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

レース記者コラム最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス