【ボート】大勢の観客の前でレースがしたい!早く無観客レースが終わるのを願う

 「ボートレース記者コラム・仕事 賭け事 独り言」

 新型コロナウイルス感染拡大防止策として4月7日に東京都など7都府県に緊急事態宣言が出されたが、広域の感染が止まらず、16日には緊急事態宣言の対象が全国に拡大された。この事態に先駆けて国から自粛要請があり、ボートレースは全24場で、2月27日の開催からスタンドにお客さんを入れない無観客でレースが行われている。

 競輪はスタンドからのヤジがよく聞こえると言う選手が多くいるが、ボート選手はエンジン音などでかき消されることもありどうなのかと何人かの選手に聞いてみた。

 下出卓矢(福井)は、「レースに集中しているので(無観客前後でも)全然気にならない。あえて言えばG1では初日の1R開始前に全選手紹介があるが、無観客では行われないので違和感を感じるくらい」と全く意に介している様子はない。

 先日の蒲郡周年記念を優勝したばかりの湯川浩司(大阪)も、「何かしらの違和感は感じるが、よく分からない」とあまり戸惑いはなさそう。

 ボート界のスーパースターの一人であり18年賞金王の峰竜太(佐賀)は、「レースをTVでしか見ることができないファンのためにも迫力あるレースをしたい。ボート界がワンチームとなって乗り越えていかないといけない」とスターとしての自覚を強く持っている。

 記者にとって好感が持てたのは西野雄貴(徳島)だ。「無観客と観客がいるのでは全然違う」としながら、「やっぱり人前でやりたい。今はTVの中継しかないので、ボクらは舟券を買う対象だけになってしまっている気がする」と残念そう。さらに「一番ボートレースが好きな人は生で見に来てくれる人だと思ってます。だからこそボクはそれに応えたいから一生懸命にやる。選手としてそこが楽しいところだし、選手を志した理由でもある」と、早く観客が入場してのレースが再開されるのを待ち望んでいるのがヒシヒシと感じ取れた。

 ボートの売り上げ減は、ネット投票などで何とか持ちこたえられている現状。確かにボートレースの魅力の一番はもちろん舟券だが、ネット投票で楽しむだけで満足していてはもったいない。無観客開催が解除された暁には、レースを生で見て臨場感、迫力、興奮を味わって下さい。ぜひボート場に足を運びましょう。(関西ボート担当・黒岡浩二)

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