【競輪】ガールズ初の100Vが迫る石井寛子を直撃 「一番乗り達成したい」

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 石井寛子(34)=東京・104期・L1=が4月7日の豊橋で98回目の優勝を達成。ガールズケイリン史上初の100回優勝の偉業へ“マジック2”となった。今回は大記録が目前に迫った石井に現在の心境と、これからの意気込みなどについて語ってもらった。

 -豊橋の優勝でデビューからの優勝回数が98回になった。ガールズケイリン史上初の100回優勝へあと2つ。今の心境は。

 「ガールズケイリン史上初の100回優勝は意識していますよ。周囲の人が70回、80回目の優勝をしたあたりで『100回優勝まであと少しだね』って教えてくれました。周りから言われることで回数を意識するようになりました。100回優勝の一番乗りは達成したい。ガールズケイリン史上初の300勝達成は2番になってしまったし、ここは1番で達成したいですね。その後はガールズケイリン初の全場制覇。この前、豊橋で初めて優勝できた。あとは福井と千葉の2場だけなので。あっせんの都合もあるし、千葉はバンクが250メートルになり、どういう形で再開するかが決まっていないけど全場制覇は狙っていきたい。(※小田原、小松島はガールズケイリン未実施)」

 -新型コロナウイルス感染拡大防止のため4月8日以降の開催中止が増えている。体調管理が難しいと思うが対応はどうしている?

 「いろいろ考えることが多いですよ。競輪場での練習も自粛しているので。でも今できることをやるしかないですよね。強くなるためにまとまった練習をする時間だと思っている。気持ちを切り替えてやれる練習をしています」

 -ガールズケイリン2期生として2013年5月にデビュー。ここまで498走して失格がゼロ。優勝回数と同じくらい価値があるのでは?

 「失格しないことは意識している。1着を獲ることと同じくらい大事なことだと思う。落車が見えるときは無理をしない。自分は高校時代から自転車競技をやっていて、ナショナルチームにもいた。真っすぐ走るUCI(国際自転車競技連合)のルールが体に染みついているのかも。一瞬の判断力は学生時代にやっていた中距離競技のポイントレースやエリミネーション、スクラッチで鍛えられたのかな」

 -5月には弟子(岡本二菜・22歳・東京・118期・L1)がデビューする。現役ガールズ選手が弟子をとるのは珍しい。

 「国体に4年間一緒に参加していたこともあり、弟子として預かることになった。人に教えることで自分も強くなれるので。今はコロナウイルスの影響で一緒に練習できていないけど、終息したときにはまた一緒にやりたいですね。岡本さんは強いですよ」

 -最後に100回優勝への意気込みを。

 「4月29日初日の伊東の追加をもらえたのがうれしい。伊東で優勝できれば99回。5月静岡のガールズケイリンコレクションで100回優勝を決めたいと思っている。伊東も静岡も無観客になってしまうかもしれないけど、テレビやインターネット中継で見てくれる人はいる。モチベーションは上がっているし、100回優勝を一気に決められるように一生懸命練習をしていきます」(関東競輪担当・松本 直)

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