【競輪】来場促進、ガールズオールスターなどを記者なりに考えてみた

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 競輪は売上だけでなく、来場者アップにも力を入れている。トップレーサーが集結するG1、G2や記念(G3)開催はイベントなどもあり、場内はかなりのにぎわいを見せている。だが、普通開催(F1、F2)はゆっくり観戦できる。あまり来場者がいないためだ。

 そこで来場促進の案を記者なりに考えてみた。お得感を出すことが一番。誰でも「お得」となれば喜んでやってくる。車券は本場だけでなく、サテライトなどの場外、電話やインターネット投票でも購入できる。どこで買っても一緒…いや、インターネット投票はポイント還元など実施しており、わざわざ本場に来るより「お得」。これは20~40歳の競輪ファンが本場に足を運ばない一因だろう。

 それなら本場、サテライトなどの場外で購入すれば、インターネット投票より「お得」感を出さなければならない。ギャンブル感を味わえる本場、サテライト限定で「2枠単、2枠複だけ払戻率80%」といった上乗せを提案したい。

 ある関係者が「トイレをきれいにすればいい」と言ったのを思い出した。確かにきれいなトイレはありがたい。だが「トイレがきれいだから競輪場に行く」なんて人はいない。トイレが汚くても、いい味を出す食堂には人が押し寄せるし、用事のある駅なら利用する。施設全体をきれいにしても、客にとってメリットがなければ、押し寄せるほどの人は来ないだろう。

 もう1点。複数のガールズケイリンの選手からボヤキを聞いた。「オールスター開催時にやるアルテミス賞レース(ファン投票8~14位が選出)。選ばれることは光栄ですが、これに出場すると、普通開催2つは出られないんです。アルテミス賞レース優勝は45万円。普通開催で2連続完全優勝で91万4千円。この差は大きいですよ」。トップレーサーが目指す年末のガールズグランプリ(2019年は12月28日。立川)。獲得賞金が選出条件に入っているため、こんなボヤキが多く聞こえてくるようだ。

 そこで記者は提案したい。オールスター競輪の期間中に、ファン投票1~14位で3日間レースを開催すればいい。その名も「ガールズオールスター」。初日は1~7位(ドリーム組)、8~14位(アルテミス組)で対戦。勝ち上がりも従来のモノと違い、初日のポイントはドリーム組1着が28点でそこから2点刻みで下がって、アルテミス組7着が2点。2日目はシャッフルして1着28点から7着14点。ドリーム組が圧倒的に有利だが、優勝したときの賞金が高いので、選手も納得できるはずだ。

 2つとも採用される可能性はないだろうが、記者なりにいい案を出せたと思っている。(関西競輪、ボート担当・森田新吾)

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