【ボート】担当替えから8カ月…宮島巧者見つけた!
「ボートレース記者コラム・仕事 賭け事 独り言」
場所が変われば、選手の姿も変わって見えることが多い。戸田から宮島に担当を移して8カ月。その中で印象に残った選手を取り上げてみたい。
度肝を抜いた筆頭は西野翔太(34)=広島・95期・A2=。地元での戦いを4節見たが、そのすべてで舟足をトップクラスに仕上げた。決して良機と言えないものが多かった中で、この調整力には目を見張った。
だが、驚いているのは私だけ。地元の関係者は「アイツなら当然」という目線だ。そもそも戸田に来たのが13年に1回、16年に2回だけと少なく、印象が薄かったのは確か。来期は11年前期以来のA1昇格が確実。一線級でも、大いに暴れてもらいたいものだ。
ベテランの中では井川大作(46)=岡山・65期・A1=。今年は宮島に2節登場して、8月末のG3・マスターズリーグは途中帰郷だが、4月末の一般戦では優出。2連対率30%そこそこのエンジンを序盤から出足型に仕上げて、バリバリ稼いでいた。何より伸びが大切な戸田とは、水面に合う仕上げが全く違う。この辺りが、得手不得手が顕著になる要因なのだろう。
逆に変わらない姿を見せてくれたのは板橋侑我(21)=静岡・118期・B1=。7月末に宮島に初登場して、すべてダッシュ戦ながら準優進出を果たした。難水面でも調整やSに苦しむ姿を見せず、スピード感満点の走りで年長の先輩をことごとく撃破。水神祭が16年7月の戸田だったこともあり注目していたが、宮島でも素質の高さを見せてくれた。
赴任してから男子戦ばかりなので、男子ばかりを取り上げることになってしまった。だが11月5日からオールレディースの「G3・ジャパンネット銀行杯宮島プリンセスカップ」が行われる。女子選手の中にも、戸田とは違う顔を見せてくれる選手がいるのか。今から楽しみだ。(宮島ボート担当・浅野将之)