【ボート】外国人向けの舟券発売システム向上に期待

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 G2・秩父宮妃記念杯が行われていたびわこボートで、5月20日に「世界海事大学(スウェーデン)」の学生がボートレース見学会を行った。

 「世界海事大学」とは世界各国の海事、海洋関係者など船舶振興に関わる人たちのため、1983年にスウェーデンに設立した大学。笹川平和財団では、同大学の人材育成事業として奨学金事業行い、年1回各国の学生を日本に招待して研修を実施している。その研修旅行の行程として、今回びわこボートにアジアやアフリカなど20カ国の学生がボートレースの見学に訪れた。

 時間の関係で8、9、10Rの3レースの見学となったが、初めてボートレースを見ることもあり、まずはレースを見てもらい、その後簡単な説明と、舟券の購入方法をレクチャーされると、積極的に舟券を購入し、真剣な表情で自分の買った選手を応援。そのうちの1レースは水際での見学となったようだが、迫力ある走りにみんな大興奮。ただ、ルールはなかなか外国語での説明が難しいようで、各自購入方法は1~6の好きな数字や、白、黒、赤、青、黄、緑の好きな色など推理と言うよりは、当てモノといった感じで楽しんでいた。

 その中で目を引いたのが、外国人向けに英語で書かれたマークシートホルダー。普段使っているマークシートを、このホルダーに挟むことによって、レース場や賭式が英語で見られ、外国人でも簡単に分かるようになっている。これは便利で各場にも置けば、外国人がもっとボートレース場に来やすくなるのではないか。

 びわこボートの関係者は、今回外国人に来てもらったことで、今後につながるいい経験ができたと話す。「隣の京都には毎年大勢の外国人観光客が訪れます。ギャンブル競技と言うよりは、モータースポーツを楽しむ感覚で、これからは外国人観光客にどんどん来てもらいたい。世界各国ではモータースポーツは盛んに行われていますからね。また今回来ていただいたことで、場内の案内板や、券売機なども外国語表記に対応していけるようにして外国人観光客がもっと来やすい環境を作っていきたい。すぐにとは無理だが徐々に整備したいですね」とボートレースをアピールして行くつもりだ。日本で誕生したボートレースがさらに発展するためには外国人が簡単に舟券を買えるシステムは絶対に必要だと思う。(関西ボート担当・安藤浩貴)

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