【ボート】舟券推理のだいご味を堪能したいのなら戸田へ行こう

 「ボートレース記者コラム・仕事 賭け事 独り言」

 3月から戸田が担当の主戦場になった。戸田は日本有数の特殊水面と言っていいだろう。

 競走水面が狭いうえに、1Mがスタンド側に大きく振られている。そのためインは決して有利ではなく、ある程度の行き足、伸びがないと、センター勢の攻撃に耐えられなくなってしまう。またターンで大きく流れれば消波装置に当たる恐れもある。旋回力とともに、舟が返ってくる乗り心地も重要だ。

 独自の調整、ターン技術が求められる。選手にとっては絶好の“鍛錬”の場と言える。2月18~21日の開催に出走した山口剛(広島)は、その時点で60日間のF休み明けから復帰して2戦目だった。豪快なレースぶりが売りのSGウイナーがレース勘を取り戻すために、「狭い水面でどこまで握れるか」と、あえて課題を掲げて臨んでいた。まさに自分との闘いだ。全速ターンが持ち味の地元・桐生順平が「普段から戸田の水面で鍛えられている」と胸を張るのもうなずける。

 鍛えられるのは記者も一緒。戸田では新聞各紙の予想の印がバラバラになるケースがよくある。インで持つ行き足、伸びがあるか。思い切った攻めができる足に、乗り心地もあるか。好配ゲットにはその見極めが重要になってくる。また、「戸田ではボロエンジンを引いたら本当にダメ」と口にする選手は多い。たとえ格上でもエンジンが劣勢なら簡単に敗れてしまう。人気となっているなら思い切ってオミットすることも有効だ。

 ボートレースは6艇立てで、当てやすいのは確かだが、戸田は特に決まり手が多彩で、ゴールするまで何が起きるか分からない。舟券推理のだいご味を堪能したいのならぜひ戸田ボートへお越しください-。(関東ボート担当・渡辺和明)

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