【競輪】伸び盛りの中四国の若手に注目

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 記者は15~18日に行われた高知G3を取材した。優勝は深谷知広(27)=愛知・96期・S1。決勝は最終3角からまくりを決めて桁違いのパワーを見せつけた。「初日は先行できたが、あとの3日間はまくりになってしまった」と内容に反省も、G1・日本選手権(5月2日~7日・京王閣)へ向けて状態は上がってきているようだ。

 その高知では若手の活躍も目立った。決勝に進出した取鳥雄吾(22)=岡山・107期・S2=は2次予選をパワフルにまくって1着。準決勝はホームから先行し武田豊樹、中井俊亮らの反撃をしのいで押し切る力強い競走を見せた。四日市G3以来となる自身2回目の記念決勝となったが「前回は松浦さんのおかげ。今回は力を出し切れている」と決勝は8着に敗れたものの、充実の1節間となった様子だ。

 島川将貴(22)=徳島・109期・S2=も存在感を示した。3月の岸和田で特昇を果たし、今回が実質のS級デビュー戦(3月の松阪G3でルーキーチャンピオンレースに出走)だった。1次、2次予選では狙っていた先行はできなかったが、まくりで2、1着とし準決勝へ進出。決勝進出はならなかったが、準決では心がけている主導権を取る競走で、後ろを固めた井上昌己を決勝へ送り込むことに成功。初の記念レースとしては上々の動きを見せた。

 島川と同じ109期生では先に2人がS級へ特昇を決めている。。太田竜馬(21)=徳島・S2。デビューからの連勝は16でストップし、深谷知広以来2人目となる18連勝での昇級は逃したが、昨年11月に特昇を決め、前評判通りの強さを示した。特昇後初戦の岸和田G3で2勝、年明けの松山G3では決勝進出とS級クラスでも存在感を発揮している。

 2人目は竹内翼(25)=広島・S2。元ファジアーノ岡山所属のFWという経歴を持ち主で、昨年末にS級へ特昇。今月の川崎G3では準決で敗退したものの、1次、2次予選と連勝し力を見せつけた。

 取鳥も含めて彼らは全て中四国の選手。このまま順調に力を付けていけば、今年の記念やビッグレースを湧かせている南関東勢のように“中四国旋風”が巻き起こる日も遠くなさそうだ。(関西競輪担当・貞友之)

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