【ボート】オールドルーキーとして頑張ります
「ボートレース記者コラム・仕事 賭け事 独り言」
スプリング・ハズ・カム。桜の開花とともに入学とか新社会人になったりとか、ピカピカの1年生が誕生する時期。期待と不安を持って、新世界に飛び出す季節が今年もやってきた。
記者もこの春から晴れて“ボート愛”を求めるようにと?ボートレースをメインに仕事をすることになった。髪が薄いピカピカの58歳。超オールドルーキーの誕生、よろしくお願いします。
さて、G1の初取材は、岡崎恭裕がG1初優勝を成し遂げたボートレース江戸川で開催されたダイヤモンドカップ。この開催は途中で別の仕事が入ってしまいフル参戦とはいかず、前検日から3日目までの取材となった。
改めて触れるが、こちらは超ド新人。トップレーサーに会える期待よりも、仕事に対する不安しかない。今回はそんなどたばたとなった4日間をつづろうと思う。
ボートレース場では年下ながらも大先輩となるT記者について回り、懇切丁寧な教えをこうた。ところがだ。カド?チルト?スリット?得点率?まったくもってちんぷんかんぷん。
この開催、記者はピット班として選手のコメントを原稿にするのが主な役割となった。ただ、記者のボートレースに関する偏差値は値が出ないほどのレベル。
優勝した岡崎は道中に、「直線は悪くなかった。出足は分からない」「伸びてるし競っても足は悪くない。Sは全速で行けてない」「伸びがいい。出足、回り足も悪くない。乗り心地も問題ない」(前検、2日目、3日目のコメント)と話し、それを原稿にした。
T記者に赤ペンを入れてもらってからの出稿となったが、添削される際には、脇汗が噴き出るばかりだった。
また、体力的にもきつい4日間となった。ピットに行くには、記者席から約100段の階段を昇降しなければならない。
名画「蒲田行進曲」のラストでは、愛知県立時習館高校ラグビー部の先輩・平田満が、ヤス役で階段落ちというタフな役を演じ切ったが、こちらはそれをまねするわけにはいかない。両ヒザ痛という爆弾を抱える中、他の記者に迷惑がかからぬように、そろりそろりの階段昇降となってしまった。
過去に優等生になったことは一度もない。ただ、この仕事を引き受けた以上、劣等生のままでもいられない。
そんなおじさんですが、いつの日にかは“ボート愛”を語れるよう頑張ります。ボートレースを愛するみなさん、温かく見守ってください。(関東ボート担当・高橋真澄)