【ボート】戸田担当離れて思うこと

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 1日付で異動辞令を受けて、戸田ボートの担当を離れることになった。前任者から引き継いだのが2010年1月。丸7年も同じ部署に居座り続けたのは記者経験の中でも初めて。温かく対応していただいた関係者や、場内で声をかけていただいたファンの方々へは、どれだけ感謝しても足りないと思っている。

 ということで、期せずして1月の周年記念が最後の戸田G1取材となった。この開催がとにかく売れた。たたき出した総売り上げは60億6935万2900円で、28年度のG1ではクイーンズクライマックス(平和島)に次ぐもので、周年記念では最高額。施行した埼玉県都市競艇組合の島田誠二事務局長も「予想以上。天候に恵まれたこともあるし、何より協力してくれた方々のおかげ」と満面の笑みだった。

 私なりに売れた要因を考えてみたが、とにかくレースが面白かったことに尽きる。怪物44号機を引き当てた佐々木康幸がシリーズを引っ張る一方、平石和男や中田竜太ら地元勢も活躍。2日目以外は1号艇が苦戦し、1Mの攻防も迫力満点だった。終盤では44号機と互角の足に仕上げた村田修次が注目され、逆に舟足がサッパリだった峰竜太も好走。最後は桐生順平のVで幕を閉じ、これぞG1という戦いばかりで楽しませてくれた。

 戸田担当になって初の周年記念が、平石が制した53周年。最後が桐生の優勝ということで、個人的にはいい締めくくりになってくれたと思っている。あとは、埼玉から初のグランプリ覇者が出ること。遠い西方から、見守っていきたいと思う。(宮島ボート担当・浅野将之)

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