【ボート】今年のSG戦線は井口佳典に要注目だ

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 2月上旬から各地で開催されていた地区選が終了。各地区の優勝者を列記すると、関東が江口晃生、東海は井口佳典、近畿は今垣光太郎、四国は田村隆信、中国は茅原悠紀、九州は田頭実。

 優勝すれば3月児島SGクラシックの出場権が手に入るが、田村以外の5人はすでに権利を獲得済み。田村は昨年のSGグランプリシリーズの準優勝戦でのFのためSGは選出除外中。そのため、クラシック選出順位の予備3~8位の選手が繰り上がりで出場権を最後に手に入れた(予備1位の仲口博崇、同2位の小野生奈はF休み)。

 記者は津ボートで開催された東海地区選を取材。菊地孝平や坪井康晴、赤岩善生など遠征陣も好メンバーがそろったが、シリーズは井口に始まり、井口で終わった一節だったと振り返ってみると思う。

 地元のエースとして臨み、V候補が激突した初日ドリーム戦を制すると、オール2連対にまとめ、2位以下に大差をつけて得点率トップで予選をクリア。準優勝戦、優勝戦も危なげなく快勝した。「優勝する意気込みで来たし、優勝以外考えていなかった」と、表彰式で話していたように舞台が地元だったこともあったが、王道Vという表現がぴったりの優勝劇だった。

 この優勝は児島のSGクラシックへ向けて最高の弾みとなるはずだ。昨年は年末のグランプリに進出したが、SGでの優勝はなかった。常にボート界の最前線で活躍しているだけに意外にも感じるが、SGの優勝は12年7月のオーシャンカップまでさかのぼる。

 「SGも始まるので、今年はSGタイトルを取りたいです。児島はG1も取らせてもらっているし、とりあえず自分次第。どこまで本気になれるか」と今年のSGに懸ける強い思いを語る。津での気合の入った圧勝劇をみてSGロードでの井口の完全復活がそう遠くないような予感がした。(関西ボート担当・松下 央)

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