後藤美翼、子どもの成長糧に奮闘「“赤で1着を獲ってね”と言ってくれます」

 【第76回】後藤美翼(30)=東京・109期=

 今回登場する後藤美翼は3歳の男の子、1歳の女の子を持つママさんレーサーだ。今年の2月からレースに復帰。B2格付けということもあり、しばらく月1回の配分が続いていた。

 「全然勘が戻っていないです。走らない日が多く、レースに行って勘が戻ったかな、と思ったら駄目で…。レースでのリズムは良かったり悪かったり。エンジンに左右されてしまいます」と語る。

 コロナ禍は幼児を抱える家庭には大きな影響を及ぼしている。

 「(レースから)帰ったら子育てしかしていません。保育園に行けないときもあったし、大変でした…。(幼児が)2人いて、家でずっと見ているので、トレーニングにも行けません。コロナで出掛けるのも…。近くの公園とかで、遠出はしていません」

 プライベートの時間は全くない状況だが、それでもママとしての喜びを感じ取っており「子供と一緒にいられる分、成長過程が見られる。その分はいいかな。上の子のときはあまり成長が見られなかった」と目を細める。

 3歳になる長男はママの“仕事”が分かっていると言う。「消防車が好きで、赤(3号艇)が好きなんです。“こないだ赤で1着を獲ったね”と言ってくれたし“赤で1着を獲ってね”と言ってくれます」

 赤、3号艇は後藤にとっては縁のあるカラーだ。2015年7月の平和島ヴィーナスシリーズでは3号艇から長嶋万記、平高奈菜を撃破してデビュー初優勝を飾っている。今は最も強力な応援者から“3号艇・後藤美翼”に熱い視線が送られている。

 コロナ禍で厳しい情勢にあるが、それにも勝る幸福がある。「けがをしないで帰ろうと思う。家族なしでは仕事ができないですもの…」。終始、優しいママの表情を浮かべていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ヴィーナスレーサーの秘密最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス