【児島SGコラム】2節前に児島を走ったばかりの秦英悟 2節前のV機ゲットで活躍を期待する

 「野白由貴子のMかSか?キング&クイーン」

 地元児島で開催されるSG・グランドチャンピオンに備え、休み期間は家に閉じこもり外出は一日一回。前検日の前の日に、全身のロミロミオイルマッサージ120分とリフレクソロジーで体調は万全に整えた。

 前検日は選手の到着時刻とかぶらないよう、いつもより1時間半早い電車に乗って児島駅に着いたが、新品パンプスがフィットしておらず、足がもつれて階段から転倒。偶然その場に居合わせた記者が黒いパンプスを拾って手渡してくれた。もう一人は荷物を持ってくれた。

 駅員さんに「ケガはないですか?」と心配された。他の乗客からものすごい変な目で見られたが、その中に選手がいないことを確認。記者室に着き、両足に湿布をした。万が一に備え、記者室には置き湿布があるのだ。備えていて良かった。

 コロナ禍で取材陣の人数が制限されている今大会。私は現場の空気に触れていたいと自らピット取材を志願した。それがこの有様だ。だが、取材中は全く痛みを感じない。おそらく日を追う毎に体の節々が痛むだろう。ポジティブに考えれば、大ケガもせず、商売道具のパソコンも壊れていない。手の指を痛めていないから原稿もちゃんと書ける。

 普段なら、こんなアホ話を選手にするのだが、今回はSGの大舞台。日頃仲のいい選手もピリッとしている。でも、誰かに言いたい。慰めて欲しい。そんな時には秦英悟だ。2節前に児島で優出した際は、インタビュー前に滑舌を良くしようと練習をする私を見て、「野白さんは、テキーラを飲んだ方が口が回るんじゃないですか」と和ませてくれた。

 いつも会えばお酒の話題で盛り上がる。「酔っぱらってもこけないのに、前検日に階段から落ちた」と秦に湿布した足を見せると「大丈夫ですか?気をつけて下さい。緊急事態宣言が解除されたといっても羽目を外してはいけませんよ」とニッコリ。

 2節前に児島を走ったばかりの秦は、原田幸哉や西山貴浩から質問攻めに合っていたが、そこでも笑顔で対応。誰に対してもすがしい好青年である。SGは2度目の出場だが、いつも通りの表情で気負いは感じられない。

 手にした11号機は秦が優勝戦3着だったシリーズに、平尾崇典が優勝したエンジンだ。「前回とは気象条件が違って回転不足だったが、伸びは悪くない。これにターン回りがくると良くなりそう」と調整の方向性は見えている。ヨタヨタ歩きの私とは違い、秦の足色は軽快!!心優しき好青年が、SGで活躍する姿を間近で見たい。

 8R 秦がまくり差す。⑤①、⑤⑥流し。(児島ボート担当)

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