「関屋記念・Ｇ３」（１４日、新潟）

　目下２連勝で、待望の重賞初Ｖを狙うウインカーネリアンは１０日、三浦を背に美浦Ｗで併せ馬。僚馬ヴィアメント（５歳３勝クラス）を先行させ、直線内に入って馬なりのまま併入。６Ｆ８４秒１－３８秒２－１１秒８をマークした。

　動きを見届けた鹿戸師は「予定通り。ここを目標にしてきたし、順調だね」と満足そうにうなずいた。爪の不安から約１年の長期休養を余儀なくされたが、復帰２戦目となった今回と同舞台の谷川岳Ｓでは、次戦・中京記念を逃げ切るベレヌスを２番手から難なくかわして１年３カ月ぶりの白星を挙げた。

　続く米子Ｓも、好位から危なげのない勝ちっぷりでリステッド競走を連勝。すっかり立ち直ってきた愛馬に、トレーナーは「脚元の不安もなくなり、精神面でも大人になってきたのが大きいね」と目を細める。

　一昨年の皐月賞４着馬。欲しいのは重賞タイトルだ。この夏の新潟では“重賞初Ｖ”がトレンド。「メンバーは強そうだけど、速い時計勝負にも対応できているし、どんな競馬をしてくれるか楽しみだね」。その瞬間を心待ちにしている。