【七夕賞】ヒートオンビート なるか悲願成就 友道師「暑さにへこたれるような感じない」

 「七夕賞・G3」(10日、福島)

 21年1月にオープン昇級後、重賞で6戦を消化して2着2回、3着2回の好成績。掲示板を外したのは21年秋の京都大賞典(8着)だけで、G1に初挑戦した前走の天皇賞・春でも4着と健闘。ヒートオンビートが重賞を勝てる地力の持ち主であることは、もはや疑いようのない事実だ。

 前走後は宝塚記念挑戦に向けて調整を進めていたが、賞金が足りず無念の除外に。それでも、しっかりと勝負仕上げを施していただけに、その状態を無駄にはできないと陣営が選んだ矛先が、みちのくの名物重賞だった。

 状態の維持に抜かりはない。1週前には栗東CWで好時計をマーク。「状態が良かったので期待していた宝塚記念が除外に。宝塚の週にしっかりやったので1週前にはそれほどしていませんが、時計も出たし、具合は良さそうです」と友道師。好調維持のまま本番に臨めそうだ。

 異常とも言えるほど暑い日々が続いているが、「気の勝っている馬なので、暑さにへこたれるような感じはないです。福島との相性は正直なところ分からないけど、ラストまで集中して走ってくれれば」とトレーナー。桜花賞馬の母マルセリーナ、京成杯を制した半兄ラストドラフトに続くタイトル獲得を目指して福島へ乗り込む。

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