【ラジオNIKKEI賞】良血馬フェーングロッテンが重賞初制覇狙う

 「ラジオNIKKEI賞・G3」(3日、福島)

 主役は白百合Sを鮮やかに逃げ切ったフェーングロッテン。軽く仕掛けてハナに立ち、後続を引き離して大逃げの形に。直線で二枚腰を発揮して、オープン勝ちを決めた。異父兄は昨年のスプリンターズS覇者ピクシーナイト。開幕週の福島は先行力を生かすには絶好だ。重賞Vを狙ってみちのくに乗り込む。

 皐月賞は14着と大敗したボーンディスウェイだが、2走前の弥生賞ディープ記念ではアスクビクターモア、ドウデュースに続く3着に好走。先着した2頭はダービーで3、1着だったことを思えば、高い評価が与えられる。1週前追い切りは、美浦Wの3頭併せで6F85秒1-38秒3-11秒1を計時し、好仕上がり。タイトル奪取へ不安はない。

 毎日杯は2着惜敗のベジャール。発馬はひと息だったが、2番手まで押し上げ、絶好位に。勝負どころで他馬がまくってきても動じることなく、内で控えて直線に向くと、逃げる勝ち馬に馬体を合わせて、いったんは前へ。最後は差し返されたが、未勝利戦V直後での重賞好走は力のある証拠。秋に向けて結果を出したいところだ。

 若駒S4着、プリンシパルS5着とオープンで善戦してきたグランディア。1週前追い切りでは、栗東CWの併せ馬で6F81秒0-36秒9-11秒1を記録。迫力満点の動きで0秒3先着した。きょうだいに重賞勝ち馬が並ぶ良血馬。状態の良さを生かして重賞獲りへ。

 NHKマイルCでブービー負けを喫したソネットフレーズだが、脚部不安で半年の休み明け。ぶっつけ参戦では息切れもうなずける。叩き2戦目で出来上昇。デイリー杯2歳S2着の実績。十分に見直せる。

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