【宝塚記念】ウインマリリン 厩舎“お得意”栗東滞在で右肩上がり「近走では一番」

 「宝塚記念・G1」(26日、阪神)

 大敗続きでも侮るなかれ。G2・3勝馬ウインマリリンに復活の兆しだ。いざ一変とばかりに手塚厩舎が秘策を投入。長距離輸送を考慮し、19日に栗東入りして滞在調整を敢行した。同厩の先輩アユサンが栗東滞在から桜花賞(13年)を制したように、そのノウハウを生かして春のドリームレース制覇を狙う。

 厩舎お得意の栗東滞在で、浮上のきっかけをつかむ。近2戦は続けて見せ場なく16着に沈んでいるウインマリリンが、巻き返しムードを漂わせている。

 前走の大阪杯は戦前からカイ食いが落ち、さらに長距離輸送もあって4カ月半ぶりながらマイナス10キロでの出走だった。それを考慮し、今回はレースのちょうど1週前にあたる19日に栗東へ移動した。

 担当の藤井助手は「来てすぐは美浦よりこっちの方が馬房が広いので暴れていたけど、輸送後で体を動かしたかったのだと思う。すぐ落ち着きました。体も大きくなったし、こっちに来てからもカイバを食べていますよ」と、まずは第一の課題クリアにひと安心。そして、エリザベス女王杯前にファンの間でも話題となった肘腫(ちゅうしゅ)についても、「今はそこも大丈夫です。このままいけます」と胸を張った。

 21日は初めて入る栗東CWをゆったりと周回。騎乗した攻め専の大村助手は「美浦と変わらずです。自分で体をつくるタイプ。攻めも向こうで動いていましたし、状態はいいですね」と合格点を与える。1週前の美浦Wでラスト1F11秒0と切れたように、すっかり立て直しに成功。携わる2人が口をそろえて「近走では一番」と話すように、コンディションは右肩上がりだ。

 手塚厩舎の栗東滞在と言えば、13年桜花賞を制したアユサン。大村助手は当時も同行していたように経験豊富だ。培ったノウハウを生かし、G2で3勝を挙げる実力牝馬が復活を果たす。

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