【マーメイドS】トウシンモンブラン大激走だ 今年も続くか条件馬下克上

 「マーメイドS・G3」(19日、阪神)

 波乱の歴史は続くのか-。目下4年連続で条件馬が下克上を果たし、とにかく荒れる牝馬限定のハンデ重賞。今年も数頭、果敢に格上挑戦してきたが、中でも注目はトウシンモンブランだ。前走で2勝クラスを勝ち上がったばかりでも、芝では掲示板を外したことがない相手なりのタイプ。その堅実ぶりに進化を加えた充実期の4歳馬が、軽量味方にタイトルを奪取する。

 充実の出来を軽ハンデが後押しだ。格上挑戦するトウシンモンブランが大駆けを狙う。

 8カ月ぶりの休養明けだった前走をV。スローからの瞬発力勝負となったが、ラスト3F33秒3の切れ味を発揮。壮絶なたたき合いを鼻差で制した。大久保助手も「上がり3F33秒台を使ったのは新馬戦以来。ポテンシャルの高さを再認識した」と満足そうにする。

 新馬戦で3着に好走した後、3連続2着など足踏みが続き、初勝利に10戦を要した。ただ、昇級2戦目で1勝クラスを勝ち上がると、重賞の紫苑Sでも5着と健闘したほど。芝では12戦して掲示板を外しておらず、4歳となってその堅実ぶりにさらに進化が加わった。「精神面でオンとオフの切り替えができるようになった。全体的に体幹もしっかりしたし、芯ができた」と確かな成長を感じ取る。

 ここを目標に仕上がりもいい。「レース後は反動があって疲れも出たけど、2週前の時点で回復。先週は時計が出過ぎるぐらいだった。高倉は前走時の追い切りにも騎乗していたけど、“前回よりいいですよ”って」と出来の良さに胸を張る。

 50、51キロの軽量で3勝クラスの条件馬が4連覇中の牝馬重賞。同馬も3勝クラス在籍で51キロと近年の傾向にピタリと当てはまる。「大跳びだけど、重馬場で勝っているから不安もない」と梅雨時の天候も問題にしない。さぁ、今年も条件馬がジャイアントキリングだ。

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