ショウナンバシット大舞台を意識 須貝厩舎
東西の注目厩舎の素質馬を紹介する2歳馬情報『厩舎編』。今回は須貝厩舎の精鋭を紹介する。
◇須貝厩舎
既に栗東へ入厩し、乗り込みを始めているのがフリームファクシ(牡、父ルーラーシップ、母ライツェント)だ。国内外でG1・2勝のディアドラや今年の若駒Sを勝ったリューベックの半弟で、「勝ち気なところがあるので、精神的に気をつけないといけない面はあるけど、能力は高そう。体もしっかりとあります」と須貝師は確かなポテンシャルに目を細める。
21年1歳セレクトセールで2億6000万円(税抜き)の値がついたショウナンバシット(牡、父シルバーステート、母ギエム)も高評価。「ちょっと時間がかかるタイプと思っているので、焦らずに成長を促したい」と始動は遅めのようだが、「素晴らしい馬格で、走りに力強さがありそう。クラシックを狙える存在になれば」と大舞台を意識させる器だ。ジャスタウェイ産駒のスカイロケット(牡、母ティッカーテープ)も「小さいけど素軽い動きをする。父とは違うタイプだが、面白そうです」と期待を寄せている。
牝馬では新種牡馬サトノクラウン産駒のサトノラピス(牝、母サトノルーリー)も好素材。「すごくバランスがいい。体がしっかりしている。育成も順調です」。牡馬、牝馬両方でクラシック戦線をにぎわせそうだ。