【ヴィクトリアM】デアリングタクト復活見えた 長期休養から復帰 6着も感無量

 引き揚げてきたデアリングタクト
 最後の直線で抜け出したソダシ(中央)と6着のデアリングタクト(右端)=撮影・園田高夫
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 「ヴィクトリアマイル・G1」(15日、東京)

 馬場入場時、ターフビジョンにデアリングタクトの姿が映し出されると、場内から割れんばかりの拍手が起こった。昨年4月の香港遠征後、右前繋靱帯炎により1年以上の長期休養を余儀なくされたが、ファンは2年前に無敗で牝馬3冠を達成した彼女の復活を、心から待っていたのだ。

 久々のレースは最内1番枠からのスタート。スムーズに発馬を決めると、6番手のインで流れに乗った。迎えた直線。鞍上のゲキに応え、馬場の内から懸命に脚を伸ばす。休養前のように豪脚披露とはいかなかったが、最後までバテることなく、しっかりと走り切った。6着でも勝ち馬から0秒5差と見せ場十分。改めて底力をアピールする走りだった。

 デビューから全ての手綱を取る松山は「マイルでもいいスタートを切って、勝ち馬の後ろのいいポジションでレースができました。1年以上の休み明けで、ここまで頑張ってくれました。全ての関係者に感謝したいと思います」と頭を下げた。

 送り出した杉山晴師の思いも同じだ。「最後までよく頑張ってくれましたね。4コーナーでソダシの外に出したかったけど、久々の分、うまく動けなかったようです。今後については様子を見てから決めますが、まずは無事に走ってくれたことがうれしい」と感無量の表情で振り返った。

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