【AJCC】ボッケリーニ本格化 心身成長で初舞台も問題なし 池江師「完成の域に」
「AJCC・G2」(23日、中山)
初の中山、初の距離に挑むボッケリーニだが心配は無用。本格化を迎えた遅咲きの良血馬が真価を発揮する。
古馬になってからの成長力-。池江師がなぞらえたのは15年宝塚記念、天皇賞・秋など、G1でのV2を含む重賞6勝と中距離戦線で名をとどろかせた全兄ラブリーデイ。若い頃はマイルで競馬を覚えることに専念させたが、弟ボッケリーニにも同様の教育を施してきた。池江師は「血統的にも適性はもともと中距離。今はだいぶ落ち着いて完成の域に入ってきた。本格化しているね」と太鼓判を押す。
心身の成長に伴い、中距離へと戦場を移すと20年中日新聞杯を制覇。それ以降勝ち星から遠ざかるも、前走はトップハンデを背負いながら、勝ち馬から0秒3差の4着。「軽ハンデ馬の前残りで、とらえられなかったね」とトレーナーが振り返ったように、展開に泣く形だったが、最後まで脚を伸ばして力は証明してみせた。
今回は鞍上の存在も心強い。新たに迎えるのは21年G1・5勝を挙げた横山武。「飛ぶ鳥を落とす勢いの若手No.1ジョッキー。テン乗りでも結果を出しているし、心配どころか楽しみ」と指揮官。新進気鋭の力が後押しとなれば、重賞2勝目はすぐそこだ。