【菊花賞】ヴェローチェオロは万全 父ゴールドシップ譲りの意外性発揮で一発狙う

 「菊花賞・G1」(24日、阪神)

 菊獲りに挑む“ヴェローチェ”は1頭だけではない。前哨戦の神戸新聞杯を制したステラヴェローチェが注目を集める須貝厩舎からは、秋初戦の三田特別(2勝クラス)を制して勢いに乗るヴェローチェオロも参戦する。

 2020年8月のデビューから、5月の京都新聞杯(5着)まで休みなく10戦を戦い抜いたタフネス。中1週での3000メートル戦に不安視する声もあるが、野見山助手は「追い切り後の馬の気配は非常にいいです。前回よりも絶対に良くなっています」と確かな上積みを感じている。

 5カ月ぶりの前走は「体に力みがあってコトコトしていた」が、叩いた今度は「歩様がスムーズ。力みが取れた」とうなずく。事前発表の馬体重は前走比8キロ増の476キロ。「涼しくなったこともあり、馬体の張りがすごくいい。プラス2~4キロぐらいでの出走になると思う」と万全の仕上げに胸を張った。

 デビュー時から、攻め馬よりも実戦に行っていいタイプ。常に仕上げ人の期待を上回る走りを見せてきた。「前走も味な競馬を見せてくれましたからね。長めの距離を使ってきていますし、掛かる馬じゃないから三千も問題はないでしょう」。芦毛の父とは違い、鮮やかな栗毛に出たゴールドシップ産駒。父譲りの意外性を武器に、虎視たんたんと最後の1冠を狙っている。

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