【オールカマー】グローリーヴェイズ 仕上がり抜群 久々コンビのミルコ「ありがたい」
「オールカマー・G2」(26日、中山)
春の香港遠征以来となるグローリーヴェイズは22日、美浦Wの3頭併せで最先着。態勢は整っている。
指揮官と鞍上が入念な打ち合わせをした後、グローリーヴェイズは美浦Wへ。序盤は折り合いに専念し、ハーグリーブス(6歳オープン)とワザモノ(3歳2勝クラス)を両脇に従える形で直線へ。必至で食らいつく2頭に最後まで並ぶことを許さず、5F66秒1-37秒2-11秒5のタイムで最先着。その後も勢いを殺さずに、1コーナーまで流す濃密なメニューをこなした。
19年京都大賞典6着以来、7戦ぶりにコンビを組むM・デムーロは「とてもうれしいし、ありがたいですね。間違いなくG1馬」と久々にまたがった喜びをストレートに伝えた。そして「きょうは少し気を入れて反応も十分。昔はイライラしていたけど、大人になった今は自分の仕事が分かっている。気持ち良かったし、こういう馬に乗って勝たせてあげたい」と仕上がり抜群のパートナーに気持ちを高ぶらせる。
追い切りを見届けた尾関師は「ここ2戦で2000メートルを使ってからの2200メートルだけに競馬はしやすいはず。しっかりした今なら、このコースでも楽しみ」と厩舎のエースへ厚い信頼を寄せる。ここを無事にクリアすれば、「香港ヴァーズ、香港C、ジャパンCの3つかなと思っている」とビッグレースを見据える始動戦。2度目のG1制覇に向けて、負けられない戦いが始まる。