父ガルボ再注目へ 清水英師期待のモチベーションがV目指す

 21年の2歳戦で8頭がデビューして3頭がVと、好成績を収めている清水英克調教師(55)=美浦=が、今週も勝ち上がりの期待を込めて2歳馬を送り出す。日曜札幌1Rの未勝利戦に出走予定のモチベーション。新馬戦は9番人気の低評価を覆して2着に好走した。「いいスピードを見せてくれました」と振り返る。

 指揮官にとっては思い入れの深い血統だ。同馬の父ガルボは管理馬で10年シンザン記念、12年東京新聞杯、ダービー卿CT、14年函館スプリントSと重賞4勝をマーク。引退後は誘導馬になる予定だったが、関係者の熱い思いが実って種牡馬入りすることになった。

 産駒が勝てば種牡馬としての価値が上がる。現2歳馬は3世代目で、産駒のJRA勝利は僚馬で3歳馬のロイヤルダンス1勝のみ。現時点でJRAに登録がある同世代は4頭しかいないだけに、「頑張ってほしいですよね。お父さんのためにも」と自然と力が入る。

 父は重賞で穴をあけ、個性派としてファンが多かった。引退してから6年が経過しようとしている今、ガルボの名が再び注目を集めようとしている。(デイリースポーツ・小林正明)

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