【競輪】岸和田F1 テコンドーから転身の山本さくら 先行力を武器に快走する

 「西日本カップin岸和田」(16日、岸和田)

 今年5月のルーキーシリーズでデビューした山本さくら(20)=愛知・120期・L1=はテコンドーから転身。「(自宅の)近所にあったので」という理由で小学1年生から始めたが、2018年1月には全日本テコンドー選手権大会の女子49キロ級で準優勝。「東京五輪を目指していたんです。そのときに優勝した山田美諭(城北信用金庫)さんは、東京五輪に出場(4位)したんですよ。私はその後に右足甲に骨折があることが分かったので辞めました」とテコンドーでの経験を明かした。

 その後、ガールズケイリンへ転身。「父が山地藍さん(引退)の記事を見つけたらしく『テコンドーから競輪に転身した人がいるよ』って教えてくれたんです」。半年のトレーニングを経て、日本競輪選手養成所には一発合格。120期生として入所した。

 「養成所時代は先行していました」。着実にパワーを上げて、5月に名古屋のルーキーシリーズでデビュー。2、1着で予選をクリアし、決勝戦も2着と好走したが、2場所目の大宮は初日に落車。「右鎖骨を骨折してしまいました」。6月の和歌山を欠場して、7月の富山で復帰したが、白星を挙げるどころか7、6、5着と敗退。続く豊橋も7、7、6着と3連単車券に貢献できなかった。「富山も豊橋も泣いてばかりでした。私、泣き虫なんです」。目を腫らす日々が続いた。

 だが、今場所の岸和田は初日から好走。6Rは正攻法から先行、最終ホームからペースを上げる。坂口楓華(京都)、永礼美瑠(愛知)にはまくられたものの、その2人以外には先着を許さず、3着に踏ん張ったのだ。

 「(先着された2人とは)力の差を感じましたが(デビュー戦の)名古屋の前くらいの感じに戻ってきました」とさくらスマイル。テコンドーで培った勝負根性も持つだけに、今後が楽しみな存在だ。

 2日目(17日)の山本は7Rのガールズ予選2に登場。柳原真緒(福井)、永礼といった強豪を相手に真っ向勝負を挑む。

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