【競輪】古性優作がG1初制覇 直線抜け出して平オールスターV

 「オールスター競輪・G1」(15日、平)

 古性優作(30)=大阪・100期・S1=が先行した脇本雄太(福井)の番手から抜け出して1着。自身初となるG1制覇を成し遂げ、優勝賞金4694万円(副賞含む)とKEIRINグランプリ2021(12月30日・静岡)の出場権を手にした。2着には脇本が粘り、3着には直線で外を伸びた守沢太志(秋田)が入った。

 念願のタイトルをついにつかんだ。脇本の番手から差し切って優勝した古性は「(ゴールした時は)訳が分からなかった。1角くらいで分かった」とゴール後は脇本と健闘をたたえ合った。

 これまでも連係のあった脇本の番手戦。しかし、3年前の当所オールスター決勝では連係を外してしまい6着。大きな舞台で結果は残せていなかった。しかし、今回は違った。「脇本さんを信頼して、全部任せていた」と世界レベルの脚力をぴたりと追走して追い込み、7回目のG1決勝でついに栄光のゴールを駆け抜けた。

 近くまでは到達したが、なかなか届かなかったビッグタイトル。「同学年の松浦君、郡司君が優勝して、なんとか追い付きたいと頑張っていた。タイトルを取れないと思ったこともあったけど、チャンスはモノにできた」と振り返った。

 この優勝で初めてのグランプリ出場権もゲット。「賞金ランクで惜しいところにいたけど、その一歩に壁があった。差を感じていたけど、脇本さんがいない間に準備をして、それが結果につながった」と近畿勢の主力として鍛錬を積み重ねてきた結果、壁を突き破ることに成功した。

 今開催から東京五輪を終えた脇本が競輪へ本格復帰。近畿勢はさらに層が厚くなる。脇本が不在の間、近畿の主軸として走ってきた古性は「タイトルを取っても取らなくても、自分のレースを貫いてきた。ぶれずに自分のレースを」とこれからも縦横無尽に立ち回り、近畿勢を支えていくつもりだ。

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