【クイーンS】ドナアトラエンテ 好調アピール“新兵器”装着で鋭く伸びた

 「クイーンS・G3」(8月1日、函館)

 28日、国枝厩舎の2頭が函館Wで競演した。先行併入のマジックキャッスルは態勢整った感。愛知杯に続く重賞2勝目に向けて順調そのものだ。ジェンティルドンナの全妹ドナアトラエンテは、今回からチークピーシーズを着用。その効果もあってか、迫力のある走りを披露した。

 G1・7勝馬ジェンティルドンナの全妹ドナアトラエンテは、函館Wで僚馬マジックキャッスルと5F68秒3-39秒2-12秒5で併入。馬なりのままでパートナーに並び掛け、直線では鋭く伸びて好調をアピールした。鈴木助手は「動きは良かったです」と好感触。思い通りの最終リハができた。

 これまで高い能力を秘めながらも勝ち切れないレースが続いていた。その要因の一つに我の強さがある。年を重ねて改善されつつあるものの、今回は万全の対策を施すため、チークピーシーズを着用することになった。同助手は「レースでの集中力をより高めるため」と説明。装着して行った追い切りの動きからも、効果は十分に見込めそうだ。

 福島牝馬Sは鼻差2着と、重賞制覇まであと一歩まで迫った。「どこかで花を咲かせたいですよね」。良血馬が新たな馬具を武器に、一変するかもしれない。

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