新潟出身のルーキー・永野猛蔵騎手（１８）＝美浦・伊藤圭＝が、地元の夏開催でさらなる飛躍を狙っている。

　先週終了時で１６勝をマーク。同期の小沢と並んで“新人賞”争いのトップに立つ。永野は「すごく真面目でストイック。見習うところは多いし、同期の活躍は励みになります」と瞳を輝かせる。実はこの２人、デビュー当日に同期の先陣を切って初勝利。しかもそろって初騎乗で達成した“因縁”のライバル同士。今後の動向も大いに気になるところだ。

　新潟市東区出身で４人兄弟の長男。父の名から“猛”を、父が大ファンという剣豪・宮本武蔵から“蔵”をもらった。小・中学時代は新潟競馬場の乗馬スポーツ少年団で活躍。２０２１年６月１日には、家族の前で地元初勝利を決めた。

　今週は日曜メインの関越Ｓに、１７年チャレンジＣ覇者サトノクロニクルで挑む。「力のある馬ですし、ビデオなどで研究して期待に応えたい。もっと名前を覚えてもらえるよう頑張ります」。いよいよタケゾーの夏が加速する。（デイリースポーツ・村上英明）