今年の宝塚記念は凱旋門への道しるべとなるか

 栗東CWで追い切るクロノジェネシス(左)=撮影・石湯恒介
 栗東坂路で追い切るモズベッロ=栗東トレセン(撮影・北村雅宏)
 栗東坂路で追い切るレイパパレ=栗東トレセン(撮影・北村雅宏)
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 「魁!海外馬券塾」(23日)

 宝塚記念の出走馬でクロノジェネシス、モズベッロ、レイパパレの3頭は今年の凱旋門賞・G1(10月3日・仏パリロンシャン)に登録している。過去に宝塚記念を制したナカヤマフェスタとオルフェーヴルが、同年の凱旋門賞で2着になっているように、重くなりがちな馬場状態と上がりのかかるコース形態がいい指標になるレースだ。

 既に出走表明をしているディープボンドは、早めにフランスに入り現地の前哨戦を使うようだ。過去に勝った日本馬が一頭もいない以上、そこへ向かう過程の正解はまだ出ておらず、各陣営がそれぞれの馬にあったベストな臨戦過程を考えている。

 オルフェーヴルが2着、キズナが4着だった13年を最後に、日本馬は苦戦が続く。ロンシャン競馬場がリニューアルされた18年は土ぼこりが立つ硬い馬場で、19、20年は不良馬場だった。過去に日本馬の好走例が多い、稍重から重程度の馬場状態にはここ数年なっておらず、天に味方されていない面もある。

 今年の宝塚記念は雨の予報に加え、前に行きたい馬が数頭おり、スタミナのいるレースになる公算が高い。凱旋門賞につながるレースになることを期待している。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

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