【ヴィクトリアM】国枝師 マジックキャッスルと4つの偉業挑戦「チャンスはある」
「ヴィクトリアマイル・G1」(16日、東京)
牝馬3冠をはじめJRA史上最多の芝G1で9勝を挙げ、獲得賞金日本歴代1位のアーモンドアイや、同じく牝馬3冠馬アパパネなどを育てた国枝栄調教師(66)=美浦。Vならグレード制導入の84年以降では史上4人目のJRA・G1・20勝と、史上2人目の牝馬限定JRA・G1・10勝の記録達成となる。また、20年のアーモンドアイに続く連覇、歴代最多タイの同レース3勝目も懸かっている。
送り出すのはマジックキャッスル。国枝師は「一生懸命走る馬。当然、チャンスはあると思っているし、20年(のアーモンドアイ)に引き続き頑張ってほしい」と熱いエールを送る。2走前の愛知杯で重賞初制覇。続く前走の阪神牝馬Sでもマイナス14キロと大幅な馬体減ながら2着に入った。
中4週の今回、中間はしっかりと立て直してきた。「前走は暖かくなったことで体は減っていたけど、しっかり仕事をしてくれた。その後も順調で動きも良かったし、いい感じで来ている」と仕上がりの良さに胸を張った。
来週のオークスにはアカイトリノムスメ、そしてダービーにはサトノレイナスと続々と有力牝馬を送り込む予定の指揮官。まずは、マイル女王決戦で弾みをつけて春のG1を盛り上げる。