【ヴィクトリアM】グランアレグリア威風堂々 古馬芝マイルG1完全制覇へいざ参る

 「ヴィクトリアマイル・G1」(16日、東京)

 文句なしの動きで万全の態勢をアピールした。20年の最優秀短距離馬グランアレグリアは12日、美浦Wの併せ馬で最終調整。馬なりながら迫力満点のフットワークで追走併入を決めた。2000メートルに初挑戦した前走・大阪杯は4着に敗れたが、20年の安田記念でアーモンドアイを完封した府中マイルが舞台なら、主役の座は譲れない。

 まさに威風堂々。古馬の芝マイルG1完全制覇、そして自身5つ目のG1タイトル奪取へ向けて、20年の最優秀短距離馬グランアレグリアが美浦Wでの最終調整に臨んだ。

 レッドサイオン(5歳障害未勝利)を3馬身追走する形でスタート。「3~4コーナーで自分から動いて行った」と、鞍上のルメールが促すまでもなく、レースで“勝負どころ”とされる位置からスッと加速を開始。最後まで馬なりだったが、迫力満点にストライドを伸ばし、5F66秒9-39秒3-12秒7のタイムで併入した。

 手応えとコンディションを確かめたかったというルメールは「元気いっぱい。直線でも伸びてくれました。息もフットワークも全部良かった。いい状態だと思います」と絶好の感触を口にした。

 G1・4連勝を狙った前走の大阪杯は、初の2000メートル戦に加え、降りしきる雨の中での決戦。道中は手応え良く進んだものの、直線で伸びを欠いて4着。鞍上は「馬場コンディションと距離のコンビネーションが、グランにとってきつかった」と敗因を分析する。

 今回はG1・3勝を含む、7戦5勝と最も得意とするマイル戦に戻る。20年の安田記念では、あのアーモンドアイに2馬身半差の完勝劇。当時、アーモンドに騎乗していたルメールは「(グランは)直線ずっと頑張ってペースが落ちなかった。すごくいいパフォーマンスをしていましたね。僕にとっては残念でしたけど」と振り返る。

 パートナーとして、そしてライバルとして、両面から相棒の強さを知る男は、先週のNHKマイルCを制して絶好調。「今週も大きなチャンス。前走は負けたけど、1600メートルならいい結果が出せる」。揺るぎない自信を胸に、府中の1マイルを駆け抜ける。

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