初海外3着で落胆…デアリングタクトの背負う宿命

 「魁!海外馬券塾」(28日)

 25日に行われたクイーンエリザベス2世C・G1(香港シャティン)。私が帯同してサポートしたデアリングタクトは、直線で伸び切れず3着に敗れた。初の海外G1参戦で3着は決して恥ずかしくない成績だが、常に大きな期待を背負わされる宿命の馬だ。陣営には落胆の色が濃かった。

 レース後に松山が「敗因はちょっとよく分からない」と答えた通り、何が悪かったから負けたと明確に言えるレースではなかった。先行馬2頭を前に行かせて、内の3番手を取るのはプラン通り。最終コーナーでも、うまく前があいた。何の不利もない末脚勝負で劣ったのは、勝ち馬と2着馬が強かったと言うしかない。ドバイから香港への転戦で、見事に結果を出したラヴズオンリーユー陣営に心からの祝福を伝えたい。

 香港に到着して以降、デアリングタクトの状態は日に日に上向いていった。これほど急激に良くなる馬は、私の海外遠征の経験上でもあまり記憶にないほどで、これが3冠馬の素質かと驚嘆したものだ。だが、彼女を最もよく知るスタッフの話だと、今までで一番良かったのは2020年のオークスの時だという。その時の状態を取り戻し、強いデアリングタクトがまた競馬界を沸かせてくれることを楽しみに待ちたいと思う。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

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