【競輪】亡くなった成清龍之介さんを師匠が追悼「自転車にまだがると、リュウの顔が思い浮かぶ」

 「京王電鉄杯・F1」(10日、京王閣)

 2月24日に練習中の交通事故で亡くなった競輪選手の成清龍之介さん(21)の師匠であり叔父の成清謙二郎(37)=千葉・90期・S2=が、前検日に悲しい胸の内を吐露した。

 「事故の知らせは、いわき平記念の前検日の14時くらいに聞いた。選手管理を通して、兄(成清貴之)から電話があった。兄からの電話なので嫌な予感はしたが、まさか亡くなってしまったとは。その後は車を運転して帰ったが、どうやって帰ったはハッキリ覚えていない。

 病院から家へ連れて帰るとき、リュウ(成清龍之介)を持ったときに死んでしまったんだと思った。葬儀まで時間があったので、いろいろ話もできた。

 兄が先に静岡(8~10日)でレースへ復帰したので、自分も今場所から復帰することにしました。兄が走っていなければ、自分はまだ走れていなかったと思う。

 今は自転車にまだがると、リュウの顔が思い浮かぶので、自転車に乗る練習はできなかったけど、走ると決めた以上は頑張ります」

 涙をこらえながら話した謙二郎は、初日7Rで奈良勢の後ろを選択。「兄のような走りはできないかもしれないけど、自分のできることをやっていきたい」。落車から復帰を目指しながら、不慮の事故で亡くなった弟子の無念な思いを、師匠が背負って激走する。

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