【弥生賞】奥村武師、牡牝で春の大舞台へ ホウオウサンデー意欲の挑戦
「弥生賞ディープインパクト記念・G2」(7日、中山)
2021年で開業8年目を迎えた奥村武調教師(44)=美浦。まだ獲得した重賞タイトルはライジングリーズンで制した17年フェアリーSのみだが、21年は牡牝そろって、クラシックへ夢を膨らませる逸材がいる。
牝馬では、ゆりかもめ賞で牡馬を一蹴、フローラSからオークスを狙うパープルレディー。そして牡馬では、新馬戦を好内容で勝ち、弥生賞ディープ記念にチャレンジするホウオウサンデーだ。「正直、まだトモが甘くて弱さの残る現状。それでも勝ち切ってくれたのは大きい」と指揮官。18年セレクトセール当歳セリで1億1500万円(税抜き)で落札された素質馬に、「性格がいいし、お坊ちゃんって感じだね」と笑顔を見せる。
最終リハは3日、美浦坂路で4F53秒6-39秒2-12秒9をマーク。「動きとしては十分」と仕上がりに満足そう。一気の相手強化となるが「期待の高い馬だから、むちゃな挑戦をしてもいいかな。この相手にどれだけやれるか楽しみ」と腕まくり。「クラシックへ出られるところまで持って行きたい」と意欲満々だった。(デイリースポーツ・村上英明)